移民政策や国籍法へのご意見について

移民政策や国籍法についてのご意見が多数寄せられていますので、私の考えを述べます。
長寿少子化時代を迎え、日本人の一人あたりの労働生産性は落ち、日本全体の労働生産力も低下は避けられません。これを補うため、移民政策の導入やある意味では、それにも通ずる国籍法の扱いについて、種々の言及がなされています。
異なるものを認めあって、国内的にも国際的に共生する大切さは矜持として護らねばなりません。一方で、日本の国の成り立ちを考える時、異文化・異言語・異宗教の日本国民を抱えながら、日本国の統治を行う難しさは、各国の民族紛争や先進国における不況時の移民してきた少数民族への圧迫等を考えるとよく分ると思います。
短期的な経済利益と長期的な経済外の不利益を充分考え、慎重に対応すべきだと考えます。と同時に、日本の将来の国の形ちとして、少子化の下では、従来のような経済成長により、国民生活や外交を支えていくことは難しくなることも覚悟しておかねばなりません。

2008年11月12日

 

自由民主党 幹事長

伊吹文明