TPPに臨む私の考え

 TPPについて賛否両論のご意見をいただきますので、私の立場を述べておきます。
 日本の文化、日本人の生き方を変える協定に反対するのは当然です。TPP(関税ゼロが前提の農業だけではなく、多くの分野でアメリカに都合の良い点があります)は、その内容を多く含んでいます。
 貿易により現在の生活水準を達成し、これからも発展させていかねばならない日本が、他の競争相手国に比して不利にならぬよう交渉で頑張れるかどうかは、今後に懸かっています。私は今の情報の限りでは反対ですが、更に詳細を勉強し、何故カナダが交渉に入らなかったのか等を理解してみたいと思います。むしろ、反対・賛成の方々が、どこまで情報を持ち、勉強し、理解し、国益のため賛成・反対の意見表明をしておられるのかを怖れます。
 民主党の対応に何でも反対するのは簡単ですが、国益にかなわぬ交渉結果に対し私は反対の姿勢をとるつもりです。与党・民主党ですら情報が不足し、公開されていないといっているのですから、野党の我々や国民に、もうすこしTPPの情報を政府は公開すべきでしょう。

2011年10月28日

伊吹文明