解散風と議員の本務

 マスコミがあおる解散風が吹き荒れ、議員心理がナーバスになっています。私が議長として、「解散までは議員の職務を果たすのが、選んで頂いた国民への義務」と会見で苦言を呈した―と報道され、ご意見も頂きました。言行一致でないといけないので、この週末の私のスケジュールをご報告しておきます。

 金曜日夜は駐日ロシア大使と日ロ関係について意見交換。土曜日は始発の新幹線で京都へ、府会議員候補者の公募選考を行いました。続いて、地方統一選挙候補者決定の府連会議。「何故今解散か」等、府・市議より質問、批判がありました。終了後、衆議院議長が会長を務める「全国豊かな海づくり大会」のため奈良へ。天皇、皇后両陛下をお迎えした歓迎レセプションで挨拶。西川農水大臣、望月環境大臣も公務として参加されていました。日曜日は大会行事で挨拶し、両陛下のお供。その後で東京に戻り、月曜日の国会やその他の公務に備えます。

 海のない奈良県での大会はどうしてかとの疑問があるかもしれません。豊かな緑、広大な山林が水を保ち、緑の同化作用で空気を清浄にします。豊かな水は川となり、栄養分を海に注ぎ、海産物を生み出す―とのコンセプトです。

  卒寿の天皇陛下がやさしい笑顔で多くの人にお接しになり、お話に努められました。それを支えられる皇后陛下の笑顔とご努力。両陛下の公務への御心に改めて頭の下がる思いでした。

2014年11月17日

伊吹文明