選挙戦が終わって

 総選挙投票日から一夜あけ、自公連立政権は主権者の信認を得、ほぼ選挙前の議席を獲得しました。私も京都一区の主権者の主権の信託を受け、日本国と国民の為に再び働く立場となりました。厚く御礼申し上げます。

 日本の総選挙はここ三回、毎回大きく結果が揺れ動き、政権を担当する政党が自民、民主、自民と動きましたが、今回は自公政権の継続という結果に終わりました。結果が揺れ動くのは小選挙区制の特性もありますが、むしろ毎回のように吹くポピュリズムの風が変わり、それをメディアが増幅してきたからではないでしょうか。小泉郵政解散、政権交代選挙そして前回の維新の風です。風で上った凧は、風が吹かなくなると落ちてしまいます。何よりも自分に有利、不利ではなく、風は日常のコツコツと積み上げてきた地道な努力を一瞬にして吹き飛ばしてしまうようなむなしさを感じさせます。

 ただ各地にお伺いして感じたのは、今回は各党に有利な風も不利な風も吹かない関心の薄い選挙との残念な印象でした。それに加え、解散から公示までの期間が短く、風を吹かせる間もなかったということでしょうか。それだけに地方議員を含めた各党や各候補者の地道な日常活動の違いが結果に反映したようにも思います。

 日本は大統領制の国ではありませんので、国政に対する国民の主権の負託の機会は国会議員選挙しかありません。風頼みのポピュリズム選挙ではなく、政策選択と日常活動(有権者との触れ合い、議会や政策の報告等)を高い関心の下で評価していただく状況をどう創るか、考えさせられる12日間でした。

2014年12月15日

伊吹文明