雪のなか翁が独り魚を採る。寒く雪の多い二月ですが、お元気ですか。
国会審議が行われていますが、政治の混乱と停滞で国民生活に不安を与え、申し訳なく思います。衆参ねじれの下での与野党の間合いの取り方が定まらぬこと、民主党の政党としての統制、与党としての自覚のなさが主因でしょう。安倍内閣で参議院選挙に惨敗し、衆参ねじれの福田政権下で幹事長を務めた私は、与党の苦しさが良く分ります。
議院内閣制の日本では、総選挙で選ばれた衆議院議員が総理大臣を指名し、内閣が出来、行政を担当。行政執行に必要な予算や法律案は、総理大臣を指名した与党が一枚岩である限り、衆議院では承認されます。しかし、ねじれている参議院は簡単ではありません。
野党時代の民主党は、衆議院議長の議場への入室妨害、日銀総裁人事の度重なる不承認等々、党略的反対・反対をし、度を越えていました。現在の野党自民党は、税のつなぎ法案を提出したり、復興基本法のアイディアを出したり、予算に賛成したりとモノ分りが良すぎるようです。与党ボケの野党自民党の姿勢が、野党ボケの与党民主党の現状を作っているのなら残念なことです。
与野党一致して国民に盡すべき国難の時、与党こそが内閣を通じ、まず国民生活に責任を持つとの立場の自覚が必要です。党内をまとめ、謙虚に、真摯に協力を野党に呼びかける責任を与党は負っています。お元気で。
2012年2月24日 於議員会館