谷川の魚の使りや春隣り。ようやく春が帰ってきたようです。お元気ですか。
政府(内閣)の全施策の金銭表示表である来年度予算は、二月末に全与野党出席の下に衆議院で議了。唯だ一つの結論は、民主主義の原則・多数決で決まりました。これで景気を支える予算は年度内に成立します。
責任ある人の「失言」が報道される昨今、内容はどうかな−と思うものがある一方、物言いに謙虚さを欠いてはいても、法理的には間違っていないのに−とのものも。責任者は、確固たる理念に基づく揺がぬ言動・行動と組織が長い目で損失を蒙る時の我慢を要します。
集団自衛権の憲法解釈変更について、「責任者の私が決める」の安倍総理発言は、謙虚さと丁寧な説明は必要でしたが、憲法の法理に沿ったものでは。主権者が選んだ国会(国民)は総理大臣を指名し、行政権を委ねます。内政・外交の行政につき、内閣は連帯して国会(国民)に責任を負い、説明・議決を要します。
積みあげてきた憲法解釈を総理大臣が突然変更すると宣言しても、効果も意味もないことは安倍さんも充分承知。解釈変更を実効あらしめる自衛隊法等の改正の国会議決が必要です。その為には、与党(自民・公明)の事前了承、国会審議が不可欠で、その提案の責任者は内閣を代表する総理大臣です。
大切なことは、冷戦後の日本の安全保障上、集団自衛権の行使が必要か否か、必要ならどうするかの建設的冷静な議論です。お元気で
2014年3月14日 於議員会館