いが栗の落ちて飛びのく子猫かな。今年の秋は早いようです。お元気ですか。
十一月末まで六十三日間の臨時国会が開会中です。所謂アベノミクスの景気回復を、中小企業、家庭、地方にまで浸透させる政策、別けても地方を支える産業(地場産業や農林水産業)の再生が大きなテーマでしょう。与野党は、自分達が逆の立場、民主は与党、自民は野党の時に何を主張し、何を学んだかを想い出し、結論を得る謙虚な努力を国民の為にしてほしいと思います。
内閣改造では誰が大臣になるかでマスコミは大騒ぎします。しかし、国民主権と議院内閣制という日本の民主的統治の下では、幹事長以下の与党の役職の持つ意味は、大臣より大きいのです。国民は政策決定権・主権を、大統領制の国と違い国会議員のみに委ねます。国会の総理大臣指名により、内政外交の行政権(政府)が創出されます。行政権の行使、例えば予算、消費増税や集団的自衛権を実効あらしめる法律案は国会の承認を必要とします。
国会で議決を得るには、多数を占める与党の事前審査は不可欠です。国民の立場で内閣方針を審査修正する第一関門は与党の事前審査、第二の正式関門が国会です。与党審査は予備校の模擬試験、入試が国会です。
政高党低と揶揄されない仕組が日本の議院内閣制にも、自民党にもしっかりビルトインされていることを示すのが大切なのです。谷垣執行部に期待したい点です。お元気で。
2014年10月3日 於議員会館