いが栗の落ちて飛びのく子猫かな。台風の来襲の多い年ですが、お元気でしょうか。
自民党総裁選は安倍総裁が勝利し、引続き総裁を務めます。憲法は国民主権、代表民主制、議院内閣制を定めており、 総理大臣指名権を持つ衆議院の第一党・自民党の総裁は、即内閣総理大臣・行政の責任者となります。 一政党の党首選びではあっても、野党の党首選とは国民の関心、メディアの扱いが違ってくるのはこの故です。
災害被災者のお気持への配慮、従来型の新人同士の争いでなかった事等から、闊達な政策論争や具体的政策の対立軸が充分でなく、盛りあがりに欠ける恨みが残りました。 現職に挑んだ石破さんは、「圧力を受けた」等の報道もあり、やり難かったでしょう。一方安倍さんにも、総理大臣として現実の制約のなかで日々の行政を担っているので、 行政への批判や政策への不満を、もろに受けて立たねばならぬやり難さがあったはずです。党員票で善戦した 石破さんは、現実の制約(財源、経緯の積み上げとしての現在)と無関係に不満を代弁し、批判、主張できる立場をうまく使ったとの印象でした。
政治は理想を持ちつつ、現実を混乱なく処理せねばなりません。北朝鮮の核対応、米国発の貿易戦争という現実を、トランプ大統領と国益をかけて交渉する為に 安倍さんは選ばれたのです。与党と充分協議し、謙虚に、着実に努力してほしいと思います。お元気で。
2018年10月5日