いぶきの見解

皇室典範の扱いについて

多くの方々から男系の天皇の維持、皇室典範の改正につき慎重な扱いを望む―意見が多く寄せられていますので私見を述べます。

 

  1. 皇室典範の改正は拙速を避ける
    理由
    現典範の下で皇統の継続の可能性がまだある、即ち、怖れ多いことだが、秋篠宮妃殿下には男子がご誕生になられ、皇太子妃殿下にも男子ご出産の可能性がある。
  2. 従って、日本国の根幹(第二次大戦終戦にあたって、国体の維持に日本国民のみならず、マッカーサー司令部も最大限の意をもちいた)に係ることを軽々に行い、政爭の具にしてはならないと思う。
  3. 一方で、明治維新以前に皇統が続かなくなった時、男系皇族を天皇にお迎えしたことはある。しかし、戦後の新憲法下では、残念ながら国民の意識が、明治維新以前とはまったく違う。従って、男系の男子というだけで、その母君また祖母君の血統も色々あると思われるのに、天皇に仰いでも、憲法上の「国民統合の象徴」として国民がこれを受け入るかは確信はもてない。万一そのようなことになれば、日本国の根幹が崩れる。これは絶対に避けねばならない。
  4. しかし、若い男系男子が秋篠宮家にお一人だけという現実の下では、女宮家の創設が何より急がれるし、将来男系の男子がおられない場合、緊急避難的に男系の女帝(例えば、愛子さま)は認める等のつめが残る。その場合は、血縁のうすい男系旧皇族の男子とのご縁を結ぶ知恵がいる。従って、皇室典範の改正は仮に行うとしても、女性天皇(男系の)容認のみに止めるべきではないかと思う(男系の維持、直系・男子優先には手をつけない)。

2006年10月16日

伊吹文明

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