法律に基づき文部科学省が定めた、指導要領どおりの授業をしていない高等学校(それを管理している都道府県教育委員会。 私立を管理している知事)の学生さんの救済をどうするかについて、賛否両論の様々なご意見を頂きました。
私は110万人余の高校3年生のうち90%以上の高校生、即ち「ルールを護った正直者が馬鹿をみない」ことを基本にしたいと 考えていました。その原点を貫ぬきつつも、未履修校の高校生(全国で約8万人強)には何の過失もないので、この人達にも何とか 現実的措置を・・・と考え、文部科学省としては、既に報道されているような処理を決定しました。
当然、各々の立場で賛否両論のご批判は受けると思いつつも、現実を預かっている責任者として、双方の言い分が100%両立する ことはないと思い判断したものです。
夏目漱石の草枕の一節「理に働けば角がたつ、情に棹させば流される」を改めてかみしめています。
2006年11月4日