子ら巣立ち妻と二人の除夜の鐘。年末はいつものことながらあわただしい時期、予算編成、税制改正等々。お元気ですか。
私にとって、今年は目まぐるしい一年でした。参議院の多数を利用し、審議引き延し等政局的思惑からの駆け引きを図る民主党と闘った幹事長としての前半。内閣改造後二ヶ月での福田総理の辞任。選挙の顔と期待された麻生内閣誕生の後半。欧米の金融危機が顕在化し、日本経済も急激に落込みました。政策調整の不充分さ、解散の時期を逸したこと等から、内閣と自民党支持率が低下。
十一月までに総選挙に踏み切れなかった今となっては、景気を考えると暫定予算は避けねばならず、来年度予算と関連法案成立までは、総選挙はやるべきではないでしょう。総選挙の足音と支持率低下に浮き足立つ党内を、チーム麻生は鎮静化させねばなりません。
必要なことはやらねばなりませんが、バラマキと減税で票を取る政策は民主党にまかせ、国民の賢明さを信じ、矜持を示し辛抱が大切でしょう。政策を語る時は、前後左右の影響、効果と副作用を考える大局的な深謀を欠いては、政策の軸がぶれます。
これ等を総括し、組織としての総合力を発揮し、総理を中心に政局と政権を運営する心棒を定め、来年こそは自民党への信望を取り戻さねばなりません。辛抱、深謀、心棒をしっかりし、総選挙を勝ち抜かねばなりません。
皆さまには良いお年をお迎え下さい。
2008年12月19日 於議員会館