父母の年忌つとめて桃の花。年度末を控えて落着かぬ毎日ですが、お元気ですか。
民主党小沢代表の政治資金関連事件がマスコミを賑わし、苦境の麻生政権・与党が一息ついたとの報道があります。これは違うな、敵失を喜ぶ議員は間違っている―と思い、私の考えを述べたいと思います。
国、地方を問わず、議員は国民から主権をお預りする、国民の奉仕者が原点。従って、国民の安全を護り、生活を安定させ、豊かにする政策で、国民に評価いただくべきです。謙虚に耳をすますことは当然として、団体や地域に良いことでも全体の公平を損なうこと、今の人には楽でも将来に禍根を残すことは、つらくとも有権者を説得する仕事も担っています。それ故に政治とは、生きざまと政策実現の手法に慎重であるべき誠に窮屈な仕事です。
輸出、消費、設備投資が大きく落込む未曾有の不況のなか、麻生内閣の景気重視の政策の方向は間違っていないと私は思います。しかし、生きざまや政策実現の手法・過程に隙があり、マスコミや野党に批判されたのが低支持率の原因です。
政党の評価を得る選挙は、政策や現実的な政権担当能力の競いあいが基本でしょう。小沢民主党代表の政策以前の敵失での得点等国民には何の利益もありません。良き政策、立派な政治家としての生きざま、巧まざる政策実現の手法というクリーンヒットで得点できるよう、麻生内閣も与党も己を磨くべきでしょう。ご自愛を。
2009年3月12日 於議員会館