新米と届く越後の友だより。自然災害の多い年ですが、お変りありませんか。
米大統領候補のTV討論では、お互いに相手の批難に終始し、将来の展望が少なかったようです。 米国はTPPの言い出しっぺなのに、反対業界の票を意識し、反対反対なのには驚きました。 経済と安全保障の世界のリーダーが、これで大丈夫かと心配になります。英国のEU離脱の国民投票、欧州各国での極右政党の台頭。 今やポピュリズム(大衆迎合)は、豊かな先進国を覆っています。
政治に大切なのは、有権者の為の斉合性ある政策とその実行で、それを可能とする権力を手に入れること。 国民主権の国では、選挙に勝つことです。独裁国家ですら、ベルリンの壁の崩壊、東欧共産主義国の民主化等々、 大衆の意向は国を左右するエネルギーです。
東京でも、都政改革のため既存権力に立ち向う闘いを演出し、都民(大衆)の支持を受け、小池知事が誕生しました。豊洲新市場の盛り土問題、 オリンピック費用の見直し等前都政の在り方が、連日マスコミを賑わします。しかし、小池さんの真の評価はこれからで、大衆の支持を力に、 都民を幸せにする政策の具体化、実現が待たれます。
大統領、知事等一人を選ぶ選挙でのポピュリズムの危険に対処するため、議員による間接民主主義、議院内閣制が在ります。 選ばれた多数の叡知と冷静な合理的議論に期待してのことです。各級議員の心すべき点です。
2016年10月14日 於議員会館