国会レポート

NO.157 郵政民営化とは何なのか
(説明と理解を得る努力を)

義母遺す句集の紙魚や芙蓉散る。暑い夏の残る九月でしたが、お元気ですか。

小泉新内閣が発足し郵政民営化に取り組みます。郵政改革は大切な課題ですが、財政再建と税制改革、年金・医療・介護等社会保障の将来ビジョンの確立等の国民的期待も山積しています。何故、いま郵政改革なのか分かりにくいーとの指摘もあります。

郵政事業を含め、日本社会全体にある非効率を是正し、最小の国民負担で最大の効果をめざす小泉改革の時代認識は正しいものです。ただ、郵政改革の最大の狙いである、貯金・簡保という公的資金の使途の非効率の是正は、税収不足を補う国債を郵政の資金で引き受けてもらっている財政運営の問題であり、郵政の資金預託先である財政投融資のその先にある国民公庫、中小公庫、特殊法人等の問題なのです。つまり、赤字で儲からないが、国民生活に必要な役割を、国民が最小限どこまで認めるかということでもあります。

現在の郵便局(郵政公社)には、三つの仕事と一つの財産があります。郵便業務、貯金業務簡易保険業務と全国展開している郵便局のネットワーク。小泉内閣の閣議決定では、平成十六年までは現在のまま準備をし、その後は特殊会社の下で、三つの業務を統一的に行い、平成二十六年までに貯金と保険を独立の民営会社にするーとしています。

法案化と国会議決まで、国民に説明し、納得を得るべきことは多いようです。ご自愛を。

2004年10月7日 於議員会館

伊吹文明

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