国会レポート

NO.193  金融危機と総選挙の時期(鍵は民主党の態度)

苗植し頃を想いて稲を刈る。実りの秋、お元気ですか。先日、在職二十五年の表彰を受けました。私ごときを二十五年ご支援いただいた後援会や支持者の皆さまに感謝申し上げます。初心を忘れず、日本人の人間力を高め、品性ある国民による品格ある自由社会を維持するため、微力を盡す覚悟です。

福田総理の突然の辞任、麻生内閣の出現で、総選挙ムードが盛り上りました。私は幹事長や閣僚として、安倍・福田内閣を支えていた際、民主党の政局的国会運営に強く対処できないのは、総選挙の洗礼を受けていないからとの感があり、早期解散に賛成でした。

しかし、その後米国発の金融危機が表面化。バブルの苦い経験もあり、日本の金融機関は健全で、金融システムにも問題はありません。ただ、米国等各国の経済不安のなか、日本の輸出が落込むこと、株式市場等で不安が不安を増幅すること−の二つが心配なのです。

政府が今なすべきは、@来年度予算を年内に編成し、来年四月から途切れなく支出を行うこと、A今年度の二次補正予算を編成し、国民の不安を払拭することです。衆参ねじれ国会を前提に、この二つを実現するには、来月中旬までに総選挙を完える、予算関連法案について、民主党が政局的審議の引き延ばしを行わず協力することが条件です。

この条件がないと、景気への影響を考えた場合、総選挙は来年度予算成立後の四月以降も考えられます。ご自愛下さい。

2008年10月16日 於議員会館

伊吹文明

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