野分けにも笑みたまいたる石仏。台風一過、秋らしい毎日です。お元気ですか。
政権交代から一ヶ月余、自民党は反省の日々ですが、そろそろ党を再生させ、一体感をもって民主党の何と闘うかを見定めねばなりません。自民党は、社会を動かす政治理念としては自助努力、自己責任、創意・工夫の自由主義の副作用である結果重視のあまりのモラルの喪失や軟差については、主役である人間の矜持や伝統的規範を大切にこれと対峙してきました。
国の統治手法としては当然民主制です。民主制の欠点と言われる大衆迎合、ポピュリズムに対しては、独裁制より説得ときめ細かな関係者との意見調整で対処してきました。
民主党政権下で、国民生活への政府の関与は増え、選挙結果で全てを受権されたとの誤解、おごりから、一部幹部の判断に基づく上意下達的中央統制的手法が大手をふってまかり通っています。この国家社会主義的な民主党こそ、闘うべき対象でしょう。
農家以外の人の負担で戸別補償をし、子供のいない世帯の負担で子育て世帯に給付を行う。だれかの負担を政府の判断でだれかに恒常的に再配分することは、給付側には歓迎されても、負担側の不満が必ず出てきます。政府の関与は、経済発展の基盤作り、教育や社会保障等最小限に限定しないと、日本は国家社会主義の国となります。ご自愛を。
2009年10月16日 於議員会館