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国会レポート

NO.228  国会開会（実りある結論のため与野党の謙虚さを）

父母の墓洗えばいつしか虫しぐれ。両親が植え遺した柿や柚子等の恵みを頂く季節になりました。お元気ですか。

十五日から十二月六日までの五十三日間の臨時国会が始まっています。日本の安全 保障の一元的司令塔・安全保障会議設置の可否、国家機密の保全と知る権利の調整、アベノミクスの根幹である成長戦略の為の産業競争力強化法等々、国民生活に直結する大切な法案が審議されます。

しかし、福島第一原発の事後処理、ＴＰＰ交渉を受けての国内措置、社会保障に内在する不合理や不公平の改革、消費税導入に伴なう経済対策、日本の安全保障や中韓外交等は、いづれも具体化を待って予算化され、法案や条約案と共に来年の通常国会以降に提出されます。従って、今国会での論戦は、これらをめぐる政府の姿勢について行われるでしょう。更に大切なのは、主権者たる国民がその主権を委ねる選挙制度の改革です。

国会審議を実りあるものとし、各党の主張は違っても、国民のために日本として一つの結論（政策）を国会が出せるか否かの鍵は、与野党の謙虚さに懸っています。与党には、自分達の主張を多数決のみで強引に決めていいとの思いで国民は多数を与えてくれたのではないとの謙虚さ。野党には、自分達の主張が選挙を通じ国民に受け入れられなかったのだから、原理主義的な主張の固執を見直す謙虚さと勇気でしょう。お元気で。

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