国会レポート

NO.238  携帯料金引下げより大切なこと(公道徳を問う)

新そばの香りも嬉し友だより。暦のうえでは既に冬を迎えています。お元気ですか。

携帯電話料金の値下げがマスコミを賑わしています。様々な機能(アプリ)を備えたスマホの出現で、便利に伴うコスト増 (料金)は当然です。子供にまで携帯を持たせる時代ですから、家計に占める月々の携帯料金は大変です。安いにこしたことはありませんが、公共料金ではないので、政府が料金値下げに介入できるものでもありません。

携帯そのもののコストの前に、携帯の与える社会的コストはどうでしょう。携帯には何の罪もないのですが、使う人の公道徳のなさ が大きな社会的コストを生じます。新幹線や公共施設での大声での通話。歩き「ながら」のチャットや映像への集中。ぶつかっても平然 としている人達。交通事故の原因になる自転車や自動車を運転し「ながら」のスマホ等々。

社会的コスト(迷惑)以外にも、情報の簡単な入手、一対一の対話の容易さの反面、多数での対話や意見集約能力が磨けなくなってい ます。信州大学学長が入学式の式辞で、「大学を採るか、スマホを採るか」と言われたのも、むべなるかなです。

所謂三大携帯会社の料金の在り方、勧誘手法の是非は、公取や消費者庁に委ねるとして、「ながら」携帯の防止装置を原価に上乗せしてはどうでしょう。携帯には立派な歩数計機能が付いているので、振動に反応する機能停止機能は技術的に容易でしょう。お元気で。

2015年11月20日 於議員会館

伊吹文明

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