ゆらゆらと我を誘う秋の蝶。今年の夏は猛暑と局地豪雨の繰返しでしたが、やっと秋の気配を感じます。お元気でしょうか。
北朝鮮が各種ミサイルの発射を繰返し、緊張の高まるなかで、水爆を含む六回の核実験を行っています。国民生活が貧困にあえぐ北朝鮮が、何故ここまで核とミサイル装備にこだわるのか。 武力や経済制裁等存立を脅かす行動への報復能力を誇示し、金独裁体制維持を目指しているからでしょう。
世界の警察官を自他共に認め、自分達の価値観を至上のものとする米国の力が相対的に衰えている現在、私達が考えている以上に、実は日本周辺には北朝鮮、海洋進出を狙う 中国等多くの危機があるのです。対北朝鮮の危機は、@米国が北朝鮮の核保有を認め、頭越しに対話に入る。A北朝鮮に反撃余力を残す不完全な米国の軍事介入。B在日米軍基地攻撃の名目での北朝鮮 の日本攻撃。これ等への抑止力は、核を含む日米安保条約による米国の軍事力しかないのが現実。となると、Cトランプ政権が安保条約の義務を遵守するか否かが、実は最大のリスクなのです。
このリスク回避の為、安保法制整備 基地提供 諸々の外交努力が重ねられているのです。日本は北朝鮮ミサイルの射程圏にあります。 中高度迎撃用のイージス艦のSM3、落下過程迎撃のPAC3の充実に加え、防御的敵基地攻撃の法的検討等、対北朝鮮抑止力強化を考える時のようです。御自愛下さい。
2017年9月22日 於議員会館