国会レポート

NO.248-3  総選挙への心境

解散に伴ない、同時期に当選し政治活動を共にしてきた仲間が、病気や体力の限界を理由に引退し、淋しい気持ちです。主権をお預かりしている限り、「健康は、気力は」―と公人として 常にチェックし、万一にも有権者にご迷惑をかけないよう配慮するのは当然ですが、私人としては、時間に指示される日常から解放されたい、元々お金はないが心だけは豊かな暮らしを楽しみたい― との願望は皆持っています。

しかしその為には、後を継いでくれる適格者(選挙区にご縁があり、地元の事情が分かる人物。永田町で日本政治に貢献でき、地元の要望を実現できる人。少なくともその意欲と資質のある人) を有権者の為に得る必要があります。後は関係者で選んでください、公職の後継に息子さんを指名する等支持者への無責任、失礼なことは出来ません。二年半前も今回の解散も、予想ができない 突発的7条解散で、適格者を求める暇もなかった同僚は実は多かったと思います。

地元の京都でも、同じ時期に当選し苦楽を共にした谷垣禎一さんが、自転車事故の回復が思わしくなく、突然引退を表明しました。コメントを求められた私は、「京都の為には一緒には辞められないね と話し合っていたのに先に越され、個人的には困ったなぁ―というのが率直な気持ち」と答えました。これをご覧になったのか、早速先輩の野中広務先生から、「今の政治には重しが必要で、 苦い事を言う人がいなくては日本政治も自民党も大変だ。ご苦労だが、一踏ん張りしてほしい」と注文を頂きました。山田京都府知事からは、「文化庁移転、北陸新幹線南ルートの確定等問題山積ですよ。 申し訳ないがお願いします」と念を入れられました。

お二人とも「ご苦労だが」、「申し訳ないが」との言葉を添えて頂いたことに、私の気持ちは晴れました。公人の出処進退は難しいと改めて感じ、日本と京都の為に来るべき試練に立ち向おうと決心しています。 先場所、一人横綱として孤独な重圧に耐え頑張った日馬富士は、大変だったろうなと改めて感じます。

2017年10月8日

伊吹文明

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