国会レポート

NO.255  東アジアの安全保障と日韓関係

息白く駆けよる子等に余寒あり。春めいてきましたが、お元気ですか。

このところ韓国発の残念な事案が重なります。@日韓両国で合意した慰安婦財団の韓国政府による一方的解散。A条約等で両国が合意した「双方の請求権放棄」に反し、韓民族旧徴用工の支払請求 に充当する為の日本企業の資産差し押え判決。B韓国駆逐艦の自衛隊機への火器管制レーダー照射。C日本海の名称変更要求。D韓国国会議長の天皇陛下への謝罪要求発言等々。

韓国の対日姿勢の変化は、文在寅政権で顕著です。対北融和を自負する文大統領ですが、北の核放棄は進展していません。北東アジアの安全保障に協力すべき日米韓三国間の隙間風は、 相手(安保対象国)を利するだけです。

例外はありましたが、歴史的にみれば日韓両国は穏かな関係でした。明治以後の日清・日露戦争も、当時の大韓帝国との戦いではありませんでしたが、この戦いに勝利した結果として、日韓併合と なった歴史を私達は忘れてはいません。その償いとして、1965年に、当時貧しかった敗戦国・日本は、GDPの0.5%、韓国予算の1.6倍の5億ドルを供与し、併合の過去と両国の債権・ 債務を条約と協定を結び清算したのです。

文大統領は、「日本は過去に謙虚に」と言いますが、韓国も国際法上の合意という過去を忘れず、自由と民主を原点に、東アジアの秩序を協力して護りたいものです。お元気で。

2019年3月1日

伊吹文明

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