国会レポート

NO.258  令和の時代を迎え象徴天皇制を考える


大嘗の祭の炎に令和みる。風水害の多い秋ですが、お元気でしょうか。

10月22日の即位礼正殿の儀は、滞りなく行なわれました。皇室典範特例法による上皇陛下の御退位を受け、今上陛下は5月1日に御即位され、今回の 正殿の儀において、御即位を内外に宣明されました。

11月14・5日に、新天皇として初めて、国民の為に五穀豊穣を祈られる大嘗祭に臨まれます。その後ご即位御報告に、京都や奈良、多摩等の御祖先の御陵に参拝され、 ご即位に伴なう多忙な一連の行事を終えられます。

神話や古事記の時代、武家支配の中世や近世、立憲君主や象徴天皇の近現代まで、日本では何故、126代に亘り皇室が存在し続けたのでしょう。第一は 島国であった日本は侵略を受けず、諸外国のように侵略民族による大室とは皇室が違った幸せです。第二は権力を戦いにより手に入れ、戦いにより失う武家統治と一線を画し、 国民から敬愛される日本人の生き方、心根の具現者であられたことです。第三は国民の安寧(安心安全)を、国民に寄り添い、祈り続けられた存在として、国民の感謝の的であった事実です。

日本は、この権威と権力の二つの柱が併存する世界でも稀な国柄の国です。そのおかげで、大東亜戦争敗戦の危機を乗り切り、私達は現在の平和で豊かな暮しを手にしている のです。「象徴天皇制」を今後も皆で考え、維持しなければと思いを新たにしました。

2019年11月1日 於議員会館

伊吹文明

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