国会レポート

NO.259  季節はずれの桜を見る会と国会の在り方


初霜や雲間の陽光にきらきらと。年も押しつまりましたが、お元気ですか。

今日で臨時国会が終りました。日米貿易協定の承認以外は、政策的に与野党の目立った論戦はなく、桜を見る会の安倍内閣や安倍総理個人の対応について、バラエティー番組的な 応酬に終始したのは残念で、国会の在るべき姿を考えさせられます。

というのも、国会の外では日本の将来にとって大切な事ごとが動いているからです。第一は、世界第一の軍事、経済大国であり、日本の安全保障上の同盟国である米国が、従来と 違って自国第一主義を掲げ、トランプ大統領という特異な人物の下で、国際経済と安全保障の秩序に大きな風波をたてていることです。中国、ロシア、北朝鮮とどう向き合うのか、 日本政治の真価が問われています。

国内的には、長寿少子社会の現実を踏まえ、年金、医療、介護の将来負担と給付について、長寿世代と現役世代の負担の在り方を考える全世代型社会保障改革の議論が進んでいます。 この問題こそ、与野党の枠を超え、政治が国民に寄り添って結論を出さねばなりません。更に災害対策、景気対応、予算編成や税制改正、憲法改正等々課題は山積です。

桜を見る会の件は、「ちょっとやりすぎ、依怙贔屓は良くないよ」との安倍官邸の矜持が問われている問題で、違法性を伴う刑事事件ではないので、 政策論争に戻る時でしょう。

おそろいで良いお年をお迎え下さい

2019年12月13日 於議員会館

伊吹文明

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