国会レポート

NO.163国を預かるうえで大切な要件とは?

朱夏来る雲なき青さかな。梅雨入りまでのすがすがしい初夏、お元気ですか。

郵政民営化や北朝鮮関連の報道で連日賑わっています。勿論、これらは日本にとって、大切ではありますが、それが国政の全てのような雰囲気は如何なものでしょうか。

国を預かる与党の大切な要件を確認しておきましょう。

  1. 人間社会の事柄は、数学のように絶対的な答はありません。公平基準は政党や政治家の理念や信条により違います。それを一つの政策に集約する為、選挙や多数決という民主性の仕組みを使っているだけ。従って、与党は謙虚な説得、説明の姿勢が不可欠。
  2. 政策判断の信条(政治理念)を明確にし、ゆるがぬものとする確信。公益重視か権利重視か。自由主義か共産・社会主義か。
  3. 自由競争経済に委ねえない価値を扱うとの自負。儲けを目的とする商売を越える価値即ち安心、安全、共生の守護神たること。  
  4. 総合的判断力を持つこと。個別には良いこと、筋が通っていることでも、全体の発展や公平を損うことは避けるとの自己抑制。  
  5. 現実的感覚。理屈が通り、不満に対し溜飲が下がっても、現実を混乱させることは、大衆迎合的にやらないという信念。  
  6. 経済や財源に制限のある限り、何から実施するかを決定する能力、決断力。  

こう考えると、郵政問題が最重要課題なのか、拉致は主権に係る重要課題ですが、国政の全てなのか―です。自戒し、努力します。

2005年5月26日 於議員会館

伊吹文明

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