国会レポート

NO.165衆議院解散(総選挙の争点は何か)

峠げみち何より尊き夏の風。暑い暑い夏ですが、お元気ですか。

昨日、衆議院が解散されました。赤字を出していない郵政事業の民営化は、現時点の制作の優先順位としては、必ずしも高いものではないと再三申し上げてきました。景気回復の定着、社会保障の将来展望、財政再建と税制改革、近隣外交の立て直し等が国民の期待であり、優先課題でしょう。

では、この総選挙は何を争点として、国民の審判を仰ぐのでしょうか。郵政民営化を改革の象徴と捉え、改革に賛成か反対か―との訴え方もあります。が、総選挙の本質は、やはり政権の選択―つまり胸のすく批判や非現実的な提言ではなく、実現可能で、現実を混乱させない政策で、日本を運営できる政党はどの党なのかの選択ではないでしょうか

前回の総選挙の民主党の公約は高速道路の無料化。参議院選挙のそれは、最低保証年金の創設と財源としての消費税引上げ。民主党は、二つの選挙で政権につくことはできませんでしたが、議員立法でこれら公約を実現しようとしたでしょうか。公約、マニュフェストは、集票目的の言い放しではなく、実現可能性こそが命なのです。

さて、選挙用の葉書は公職選挙法で枚数が制限されています。皆さまには、政治に関する私の考えをその都度このレポートでお伝えしていますので、選挙期間中には葉書はあえてお送りしませんがご理解ください。ご自愛を。

2005年8月9日 於議員会館

伊吹文明

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