選挙戦終わりてかすかに虫の声。朝夕すごしやすくなりましたが、お元気ですか。
昨日国会が開会され、着物で初登院しました。八度目ですが、やはり気が引き締まります。選挙戦では、皆さまのお力添え、気のつかぬところでお助け頂いたであろう多くの方のお力も加わり、当選をさせていただき心より感謝申し上げます。
与党の圧勝に終った選挙結果をどうみるかです。第一は、バブル期の決算のようで、有頂天になり日常活動を欠き、謙虚さを失うと、不良債権になるのを怖れます。第二は五一対四九でも議席が決まる小選挙制のこわさです。
第三は、改革の一つにすぎぬ郵政民営化というテーマではあっても、選挙を手伝ってもらう郵政労組への気兼ねからか、民営化への対策も示さず反対した民主党に対し、特定郵便局長会という大切な支持団体と協議・対話し、過疎地の郵便局対策や貯金・保険・郵便の一体経営を担保する株式持合い等の修正をしても、なお反対の時は、国民の利益を考えつらい決断をした国民政党・自民党の違いを有権者が見抜かれたことでしょう。
勿論、これを劇場化した小泉的手法は瞠目すべきものでした。そうであればなおのこと、今後は「改革」の中身が問われます。社会保障、税制、教育、公務員制度等々。特に、競争や賭け仕事で達成できない共生、安全等人間社会にとり大切な価値を護るため、対話と説得を軽んじてはならぬと思います。ご自愛を。
2005年9月22日 於議員会館