良寛と二人で遊ぶ夜ながかな。読書の秋となりました。お元気でしょうか。 国民医療費は、年間三十二兆円、一人当り二十五万円、医療サービスはただではありません。だれかが払っているのです。保険料で十六兆円、国と地方の税金で十一兆円、患者負担で五兆円。長寿化と長寿人口比率が増えると、医療費と国民負担は増えます。これに歯止めをかけるため、例えばGNPの伸び率の範囲に抑えようとの提案があります。
この提案はやや乱暴です。まず、現在の医療費の無駄を直さず、GNPの伸びで伸すと無駄は温存されてしまいます。一方、人口構造の変化はGNPとは無関係なので、必要な医療がうけられなくなる怖れがあります。
首をかしげる例を示しましょう。長野県の一人当り老人医療費は六十万円、福岡県は九十万円ですが、長野県の方が長寿県です。このあたりの「何故か」を皆で正さないと、皆保険制度は崩れます。患者と医療従事者は勿論ですが、国と地方の行政当局も、無駄な支出を抑える個別措置の地道な日常努力が大切です。
◎ご案内 二十三年間ご愛顧いただいたフコククビル事務所が、耐震対策で建直しとなり、新事務所に引越しします。
新事務所は〒600-8005 京都市下京区四条柳馬場角フコクビル6F(旧事務所の百米東)です。
電話・FAXは変わりません。オープンは二十四日です。お手許の名簿等修正いただければ、幸せです。ご訪問をお待ちします。ご自愛を。
2005年10月21日 於議員会館