国会レポート

NO.168骨太の政策論こそが命(去る年の回顧)

越後路に一茶訪ねる雪の暮れ。現在、税制改正作業の真最中で、その後に予算編成と多忙な毎日ですが、元気にやっています。あわただしい年の瀬、お元気ですか。

今年最大の政治イベントは、郵政解散と自民党の大勝利。勝利は悦ばしいことですが、謙虚に考えるべきことも沢山出てきています。低成長経済とお金のいる長寿社会を迎え、国民資源の効率的使用のため、競争原理、市場化に舵を切ったのは正しい時代認識でしょう。その結果、かっての自民党の地盤の地方、弱い業界、高齢者の支持が落ち、北海道や沖縄では負けました。

逆に、平均所得の高い都市部で勝利。高度成長時代は弱い立場の人達を規制や補助で保護し、「真の弱者」だけでなく「自称弱者」を生み、都市部納税者に重荷があったのと異なる現象が。

が、郵政でなく、社会保障や増税等都市部に痛みを伴う改革でも、「改革をとめるな」との言葉だけで、同じ反応を示していただけるのでしょうか。最大の関心事はこのことです。

であればこそ、何を改革し、何を残すのか。改革の具体的内容と手順、即ち骨太の政策論が必要となります。ところが選挙で勝利した後、党内で活発な議論、多様な意見を受入れる態度が少ないのは残念なこと。来年こそは、衆知を集めて議論し、国民にキャッチフレーズでなく、政策の中身を説明・説得する自民党にしたいと考えています。

ご指導に感謝し、良いお年をお迎えください

2005年12月15日 於議員会館

伊吹文明

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