国会レポート

NO.176どんな日本国と日本人を目指すのか(教育基本法成立)

おでん屋の湯気の向うのうき世かな。寒さが増してきました。お元気ですか。

教育基本法が漸く国会を通過。息つく間もなく、予算編成に取り組んでいます。いじめ問題や高校での必須科目未履修のその後の処理も残っています。が、最も大切で、時間を要するのは、教育の憲法といわれる基本法の改正を受け、三十数本の教育関係法律を見直し、予算で肉付けをし、教育現場(幼児期から大学まで、家庭も地域社会も)を現実に対応できる良いものにしていくこと。その結果として、日本が活力に充ち、日本人が品性を取り戻したときは、今回の教育再生作業を担ったものはこの世にはいないでしょう。

如何なる日本人、日本の形を目指すのか。小泉改革は自由競争原理を基本に、どん底の日本経済を立て直しました。それは評価されねばなりませんが、多くの副作用を抑えるまでには、手が回りかねたのも事実でしょう。格差顕在化による勝者のおごりと敗者の無気力、結果重視のあまりの法律違反や法律以前の規範意識の決如等々。

祖先が積み上げた伝統と文化のなかから、社会には暗黙のルールが存在します。護るべき権利や自由には、義務と規律が伴うことを知り、公共の精神を身につけた日本人を取り戻すことです。経済の小泉内閣を、教育再生の安倍改革が補完できた時に、真の日本再生が実現するのではないでしょうか。

今年最後のレポートとなります。ご自愛を。

2006年12月20日 於議員会館

伊吹文明

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