闘いのしじまに芙蓉の白さかな。暑い夏ですが、皆さまお元気ですか。
参議院選挙は、三十議席近くも減らす、自民党の大敗。支持者の皆さま、歯を喰いしばって頑張っておられた地方県連や党員の方々に、閣僚の一人としてお詫び申し上げます。各地に応援に伺っていると、支援者の何気ない一言に、敗戦の反省材料があるようです。今後の糧として記してみます。
第一は政策。バブル崩壊後の不況脱出のための小泉改革。そのやむをえぬ副作用の痛手が、中小企業や地方に大きかったようです。弊害はあってもこれしかない市場原理と較差の是正をどう調和させるかーの宿題です。
第二は政策以前の政治姿勢。政策抜きの政治は困るのですが、失言や政治とカネの問題等は、「自から直くんば」、進んで堂々と説明責任を果さないと、政治不信は深まります。また、多数決に至るまでの、丁寧な説得や手順を盡さないとの印象を与えたのも反省点。政府を預っていない野党の手形(公約)の不渡の可能性と与党の現金決済(政策提言の即座の検証)の違いを訴えても、与党への不信感から、聞く耳をもたれないようでした。
第三は小選挙区導入に伴なう、自民党の活力低下。中選挙区時代の身内のせめぎ合いを生きぬく、独自の後援会組織を持つ議員が少なくなりました。風に左右されない組織を作り、日常活動を黙々と積み重ね、失地回復に努める以外の道はありません。お元気で。
2007年8月10日 於議員会館