寒椿ひと枝添えて手水鉢。久しぶりに雪の多い冬です。お元気でしょうか。
来年度予算案と歳入法案が衆議院で議了され、議論の場は参議院へ。予算、歳入法案の議決までに要した期間は約二十日。参議院は野党が多数を占めていますが、議員数は半分です。景気が不安定な今、党利党略でなく、充実、迅速な審議が望まれます。
争点の一つは道路特定財源。道路投資に充てられる財源は、国税がガソリン税や自動車重量税等で約三兆三千億円。地方自治体の収入が軽油引取税等で約二兆円。このうち暫定税率という上乗せ税率で徴収されているのは、国・地方とも約半分です。
民主党の主張のリッター二十五円のガソリン税の下げは、上乗せ分の廃止を意味します。が、その結果、国税収入は一兆六千億円に半減。地方自治体の収入は別にしても、国の収入から道路交付金七千億円、市町村道の補助金六千億円が地方自治体へ配分。半減した国税収入では残りは四千億円で、国道の建設や維持は不可能となります。ガソリン税が安いのは大歓迎でも、加算、減算の合わない大衆迎合のアジ演説でなく、合理的、具体的な対案を民主党は示し、与野党で議論しあい、国民のための案を出しては如何。
後援会紙に掲載していた食の随筆が、講談社より単行本となりました。「大臣のこだわり手料理・いぶき亭・四季の食卓」です。お近くの書店で是非お求め下さい。ご自愛を。
2008年3月7日 於議員会館