丹波路や雁わたりゆく低き空。猛暑の夏が終ると急激な冷え込みです。お元気ですか。
効果への理解不足、実施タイミング、発言の影響等政策能力未熟さ、無策により、円高株安不況は深刻。政府は漸く景気対策予算を提出。自民党内には、子宮頸ガン対策、地方への配慮等が含まれており、景気対策に反対とみられるのは得策ではないので、賛成すべきとの意見がありますが、野党の、立場としては、如何なものかと私は思います。
憲法では、予算は衆議院の議決が優先し、必ず成立するはず。景気に配慮するなら、審議で堂々と主張し、迅速に処理すべきです。
「景気対策は賛成、これとこれには反対でない」としたうえで、「子供手当、高校授業料の無償化は恒久財源の裏付けがなく、景気浮揚効果も薄い。削除して研究開発、耐震化、災害対策等乗数効果の高いものに振替える」との我党の主張に沿わねば、反対すべきです。票の為のバラマキは借金を残し、今だけ、自分だけ良ければとの政策は採らないーとの我等の網領に反するとの毅然たる姿勢こそ、与野党の理念の違いを鮮明にします。
閣議決定に自から署名した二十二年度予算をシタリ顔で仕分ける長妻氏、本会議で賛成したものを論難する枝野、蓮舫氏や民主党議員は、放火した後で消火に努める姿を見せて、喝采を期待するのと同じ。財政運営は知識だけでなく、人間の素養、謙虚さを必要とし、浅薄なショーではありません。お元気で。
2010年11月5日 於議員会館