山茶花へたどる道あり休耕田。あわただしい師走が来ました。お元気ですか。
日本では東日本大震災、相次ぐ台風被害や福島原発事故、世界でもタイの洪水、トルコの地震等。科学の力で自然をコントロールできると自惚れていた人類にとって、自然が警告を発したように思えます。また、EU諸国の財政破綻、米国経済の劣化は、世界に不況の種をまいています。給付を求め、負担を嫌う国民、市場原理主義のアメリカニズムに対し、人の矜持、道徳の大切さを改めて考えさせられた1年でした。
この現実に向いあう日本政治は、統治能力の劣化から国民に迷惑をかけ続けた1年でした。民主党の党内統治能力と与党としての自覚、責任感の無さは絶望的ですが、その党に選挙で破れ、国民に混乱を与えてしまった自民党の責任を痛感する年でもありました。自民党は綱領を改訂し、進歩を目指す保守政党として、「政治は国民のもの」との立党の原点に戻り再生を期しています。
民主党マニフェストは、票を取る為の嘘、絵空事だったのは、国民の知るところとなりました。野田総理の税と社会保障改革も大切な課題ですが、総選挙の公約に掲げたのは自民党で、民主党は税負担を求めないと言って票を取ったはずでした。これでは、民主主義の原点たる選挙は意味がありません。
来年こそ「嘘のない政治の年」にしたいものです。混乱ではなく安定の年を願いつつ。
2011年12月16日 於議員会館