渓流の魚のうわさや春隣り。コロナ禍で不自由な昨今ですが、お元気ですか。
コロナ感染阻止の為、日常生活が不自由、収入も減る等で国民には不安、不満があり、いらだちが目立つ昨今です。 この国民の気持ちを理解し、全体の公平を図るなかでの丁寧な説明が必要な時に、国会議員や公務員の不祥事が報道されます。自己を抑え国民の為に頑張っている政治家、 職務に専念している多くの公務員の気持を考えると、国民に反撥されるような行為は残念なことです。
さて、今上陛下は2月23日に61歳のお誕生日を迎えられるに先だち、記者会見で「国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることが皇室の在り方」 と述べておられます。現憲法には、「天皇は日本国と国民統合の象徴で、この地位は国民の総意に基く」とあります。戦後人間宣言された昭和天皇や上皇陛下が求め、積み重ねてこられた 「象徴」としての在り方が、今上陛下にも受け継がれていると嬉しく拝聴いたしました。
日本は世界でも稀有な、時々の政治権力と国民の生き方の具現者として敬愛を受ける権威の二つの柱を持つ国です。政治権力は戦いや争いで 刻々と変っても、権威の柱は揺るぎなく存在して来ました。終戦、荒廃からの復興、東西冷戦、独立と経済発展。国民が絆と国家への帰属意識を持って国難を乗り越えられたのは、この柱あってこそです。
今こそ絆を大切に頑張る時です。お元気で。
2021年3月12日 於議員会館